

建設業の職種のひとつである「建築士」とはどういうものなのか、どんな仕事をする人なのかを紹介していきます。
建築士は、建物の規模や種類を問わず建物などの設計・工事監理を行うのが仕事です。建設予定地の状況を想定しながら、建主の希望に沿った建物の設計図を作るのも建築士の仕事です。
まずはすべてのベースとなり、契約後だけではなく契約前の交渉などにも多く使用されるデザイン(意匠設計)を作り、
その意匠設計をもとに、その建物が地震や台風などの被害に合わない耐性を持つ構造にするための構造設計を行っていきます。大規模な建設物の場合は、意匠設計の前にまずは構造設計を行う場合も少なくありません。
その後、電機の配線や水道管の配置などの設備設計を行います。
建設物の設計を行う建築士は、建設物の規模によって、一級建築士、二級建築士、木造建築士と資格も分けられており、建築士の中でも一級建築士は、建築士業界では最高峰の資格とも言える難易度の高い資格です。
一級建築士として建設物の設計に携わり、その建設物が評価されると、歴史的にも名を残すほどのものとなることもありますので、自分の知識や技術をフルに発揮することのできるやりがいのある仕事です。
建設業の求人を見ていると「建設施工管理技士」という仕事があるときがあります。この建設施工管理技士という仕事は、いわゆる建設現場をまとめる現場の責任者です。
建設施工管理技士は国家資格で、現場の施工管理を行うスペシャリストとして建設業界ではとても重要となる職業のひとつです。現場によっては、建設施工管理技士ではなく、建設エンジニアと言われることもあります。
建設施工管理技士は、現場管理のスペシャリストとしてはもちろんですが、最近では行政とのやり取りや、近隣住民との折衝力なども求められることが多く、マネジメント力も必要となる場合も少なくありません。
各建設会社では、建設施工管理技士を設置することが建設会社を評価・審査する制度でのポイント加算となることから、資格取得の支援や、資格保持者の採用なども行っているところが多いです。
評価の低い建設会社は、工業事業への入札に影響したり、現場の責任者となる人が会社にいない場合、自社での工事受注も難しくなることから、資格を保持している人はとても重宝されます。
これから建設業へ就職や転職を考えているという場合は、施工管理のスペシャリストとしての資格取得を目指してみるのもいいですね。
こちらでは定期的にコラムを配信してまいります。
第一回目の更新まで今しばらくお待ちくださいませ。